もうすぐ冬です。江戸時代の人々は寒い冬を着物と足袋だけで過ごしてきました。
食生活も質素で、魚以外には蛋白や脂肪はとらなかったと言われています。身体に熱を作る食事はとりませんでした。その為に痩せている人も多かったそうです。太っていた人は一部の酒好き、祇園好きの人だけだったと言われています。
しかし、江戸時代は決して貧しくはありませんでした。
当時の文献を見てみると、産業、技術の発達は目をみはるものがあります。何故そのようなイメージがついてしまったかというと、テレビや映画の影響、明治政府が江戸幕府のことを事実以上に悪いイメージで国民に伝えてしまった為に、江戸時代=貧しいというイメージになってしまいました。
では、それなのに何故質素な生活を好んでいたのでしょうか。
それは、自然環境を変えるのではなく、体の方を自然に合せるのが秩序にのっとっているからだと粋な考え方をしていたからです。体を最大限に活用し、自然の中に身体を委ねる方法を選んだのです。現代のように便利な道具はなく、いかに身体を効率よく使っていったらいいかを研究した結果、日本人は独自の身体性を身につけていきました。そのために昔は身体のエキスパートが多かったと言われています。女の人は300kgの荷物を持って歩き、男の人は1日に100㌔走れたというという史実が残っているほどです。
胴体の動きを手と足に伝えること。油断なく立つこと。油断なく歩くこと。油断なく座ること。油断なく生活をおくり、腹を向け、線で動くこと。これら身体の秩序を自然と追えるようになることで、西洋的な見た目の美しさではなく、日本人本来の上品な美しさが身体に立ち表れます。
この身体技法は、せっかく日本人として生まれてきたのだから、知らないともったいない。
いつもは見過ごしてしまう、日本人としての身体を是非体感して下さい。
特別WS
「日本人の身体技法」
講師:Kou http://kou-yoga.com/
日程:12月14日(日)
時間:18:00-20:00
料金:\3,000
ご予約:
お電話かHPかご予約お願い致します。
※ご予約はこちらから↓