ヨガの言葉に「タパス」という言葉があります。
これは多くは苦行と訳されています。
僕は「苦行」という訳をはじめて聞いた時に、疑問に感じました。
なぜなら、ヨガにおいて苦行は否定されているからです。
本来なら苦行になるヨガクラスはないということですね。
僕の勉強不足なのかもしれないと思い、
古典書を読み漁ったのですが、どの古典書でも苦行を否定しています。
タパスの本来の意味は「浄化」
燃やして浄化するということ。
自分自身に集中するということ。
そして純粋になっていくということ。
それがタパスという言葉の本来の意味です。
これは古典書にも書かれているし、
タパにはマインドと「 」に集中するということであるとアーユルヴェーダを作ったと言われている哲学者シャンカラ・チャリヤは言っています。
では、なぜこのように言われてしまったのか。
現代になってヨガをビジネスにしたときに「苦行」としたほうが都合がよかったのかな・・・というのが、僕の考えです。
苦行にしたほうが頑張れる。やった感がある。
その方がビジネスになる。では哲学も「苦行」と訳してしまえ・・・。
そして「苦行」という意味をヨガインストラクター養成講座で教えられ、
それをなにも疑わずにまた誰かに伝えていってしまうという現状になったのではないでしょうか。
僕はこの状況を危惧しています。
現代ヨガの良さもありますが、本来の意味を知らなければ、おかしなことになると思います。
だからこそ、我々インストラクターは常に勉強し続けなければいけません。
そうすることが我々の生徒さんに対する責任なのかなと思います。