アーサナにおいて、
ポーズを完成させるという意識はヨガの達成を妨げます。
というのもこの思いが強すぎると「ポーズを完成させたいというエゴ」で意識がいっぱいになってしまうのですね。
またポーズによっては骨格的な特徴で、
○○さんにとっては、やらないほうが健康的だよねぇ。
ということも多々あるのですが、
エゴが強まるとそのようなポーズですらやりたくなってしまいます。
ならば何を大切にしたいか。
それは「気づき」と言われています。
例えば、
吐く時に感覚が変わる。
不必要な力みに気づいたら、吐くタイミングで「ふっ」と抜く。
腕の角度で腕の感覚、指の感覚が変わる。
このような感覚を見逃さないことです。
呼吸だったら、
吐く時にはただ力のみを抜けばいいんだな。
勝手にお腹が押されて吐けるんだなとか、
冷たさと暖かさに意識を向けたりとかですね。
そしてそのようなことを感じられない時は、それはそれで今のご自分の感覚と思うこと。
目を閉じたほうがこのような「気づき」を感じやすいです。
目を閉じれない場合は、薄目を開けて、鼻先の延長線上をみたり、
やわらかくぼんやりと見るのがいいとされています。
ポーズを完成させたいという思いは「エゴ」ですね。
僕自身そのような時期はありましたが、エゴを増長させるような実践はヨガでは推奨されていません。
とはいってもヨガではバランスをとることを推奨されているので、
ポーズを完成させることと、
「気づき」を得ることのバランスが取れるところで実践するのがいいでしょう。
なにごともバランスですねぇ。